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2011年06月28日(火)更新

リワークプログラムという取組みを聴いてきました!

皆さん、こんにちは。
特定社会保険労務士の佐藤です。

昨日、同じ社労士の平真理先生のご紹介で、うつ病で休職している社員の職場復帰と
再発予防をサポートする「リワーク」というものに取り組んでいるクリニックに行ってきま
した。

医療法人社団 惟心会 りんかい築地クリニック
















うつ病などのメンタルヘルス不調のため休職している社員を抱える民間企業は62.7%、
中でも社員数1000人以上の企業では93.2%といわれているそうです。

復職やその後の勤務継続のためには、十分なリハビリや復帰前後のサポートが必要
になりますが、リハビリ出勤などの職場でのリハビリは、医学上、そして労務上の問題
を含むこともあるため整備には困難が伴います。

就業規則などで「職場復帰プログラム」を制度化している企業も少なくはないですが、
人事部や総務部が主導で運用しても、門外漢の知識などをはらんでいるため機能して
いないケースがほとんどです。

そうであるならば、職場復帰に向けた「リワーク」を実施しているクリニックに社員を預け、
専門的、医学的な見地から職場復帰を目指した方がより現実的です。

リワークは、1回6時間のワークを週4日~5日間、クリニックに「出社」し、パソコンに
向かって表計算を行ったり、疑似会議やディベートなどのグループワークを通じて、
職場復帰に向けたリハビリを実施していきます。
















復職率はなんと100%!
費用も今のところ、患者本人が負担。
それも保険診療の範囲内なので低廉です。

専門医が、就業規則に規定されている休職期間の長さを考慮しながら、一緒にプログラム
を考えてくれますから、企業としては、あとはクリニックにすべてお任せすることができ
業務上の負担からも解放されます。

私も、企業の人事担当者に対して、負担が大きいを割には機能的でない社内の職場復帰
プログラムに乗せるよりも、社外の「リワーク」をうまく活用し、実践的な職場復帰を目指さ
れることを、強くお勧めいたします。

特定社会保険労務士  佐藤広一

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